ジョージアは、法人税や個人所得税の制度がシンプルで、
「税制が軽い国」というイメージを持たれがちです。
確かに、一定の条件下では税務上のメリットを享受しやすい国であることは事実です。
しかし、その一方で見落とされやすいのが VAT(付加価値税) の存在です。
ジョージアのVATは、一定の売上規模を超える事業者に対して課される間接税です。
対象となる取引では、商品やサービスの価格にVATが上乗せされ、
事業者はそれを徴収・申告・納税する立場になります。
ポイントは、
VATが「利益」ではなく、売上取引そのものにかかる税であるという点です。
この仕組みを理解していないと、想定外の税負担が生じる可能性があります。
ジョージアでVATが問題になりやすい理由は、
「税金が安い国」という先入観とのギャップにあります。
・法人税が軽い
・制度がシンプル
・起業しやすい
といった印象から、
間接税まで十分に考慮せず事業を始めてしまうケースが少なくありません。
その結果、
「利益は出ていないのにVATだけが発生する」
といった事態に直面することもあります。
VAT登録を行うと、事業運営には次のような変化が生じます。
・請求書や会計処理の厳格化
・価格設定への影響
・顧客(B2B/B2C)による負担感の違い
・キャッシュフローへの影響
特に、
海外向けビジネスやデジタルサービス、
不動産・観光関連などでは、VATの影響が顕在化しやすい傾向があります。
ジョージアが本当に「税金が安い国」かどうかは、
業種・取引内容・顧客構成によって大きく変わります。
・VATの対象外、または軽微な業種
・国外取引が中心のビジネス
であれば、税制メリットを活かしやすいでしょう。
一方で、
国内向け取引が多い業種では、
VATが事業収益を左右する重要な要素になります。
ジョージアの税制は、確かに魅力的な側面を持っています。
しかし、「税金が安い」という言葉だけを信じて進むのは危険です。
特にVATは、
事業規模が拡大するほど無視できなくなる税です。
重要なのは、
税率の高低ではなく、
自分のビジネスモデルにVATがどう影響するのかを事前に理解すること。
それが、ジョージアで事業を行ううえでの最大のリスク回避策と言えるでしょう。