今年に入り 『 特に! 』 と感じていますが
『 非常に海外送金ができにくい状況 』
になってきています。
これを 『 日本だけ! 』 とか
『 日本人の資産を海外に逃がさないために! 』
などと言っている人達がいますが
この問題は日本だけではなく
世界中の銀行で同じようなことが起きています。
このことに大きく関係してきている組織が
『 FATF 』 と言う組織です。
FATFとは? ( HP : https://www.fatf-gafi.org/en/home.html )
英語表記で 『 Financial Action Task Force 』 の略で
日本語では 『 金融活動作業部会 』 と言います。
マネーロンダリングやテロリストへの資金供給を
防ぐ対策の基準をつくる国際組織です。
欧州各国をはじめ日本、米国、中国、韓国など
計39の加盟国・地域で構成され、各国の取り組みを
相互審査します。
このFATFが、各国の政府もしくは金融庁に
口うるさく言い、その後
各国の金融庁が管轄する銀行に
口うるさく言う構造になっており
FATFがめちゃくちゃなことを言うので
『 海外送金ができない状態 』 と
追い込まれているわけです。
個人的には、このFATFの対応には
納得がいかない部分が多いですが
ここは 『 時代が変わった 』 と
割り切るしかありません。
そして、海外送金をスムーズに行うためには
『 FATF 』 のルールに従うしかないのですが
今後、海外送金をスムーズに行うためには
以下のことを意識する必要があります。
【 現金取引をしない 】
これは自身が持っている銀行口座
全てに対応する必要がありますが
・ 銀行口座へATMから現金で入金する
・ ATMから現金で出金する
この2つの行為は可能な限りしてはいけません。
基本的にFATFは 『 現金取引 = マネロン 』 と
考えており 『 自身の銀行口座へATMから1000万円を
入金して、その1000万円を海外送金をする 』 と言う行為は
マネロンの可能性がありと扱い、海外送金をさせてくれません。
完全にキャッシュレス化してない社会で
『 現金なし 』 と言うのは限界がありますが
海外送金をスムーズに行いたいのであれば
可能な限り現金を扱ってはいけません。
【 インボイスを正しく発行する 】
海外送金をする際に
送金先の相手から必ず 『 インボイス ( 請求書 ) 』 は
発行してもらって下さい。
そしてその 『 インボイス ( 請求書 ) 』 には
必ず下記の情報を記入してもらってください。
・ 会社名
・ 住所
・ 電話番号
・ メールアドレス
・ 税金番号
さらに、不動産投資で海外送金をしたいのであれば
購入する不動産の
・ 契約書
・ 不動産のパンフレット
・ 会社概要 ( 会社のパンフレット )
・ 会社謄本 ( 相手先 )
も、必ず準備する必要があります。
ここまで、準備をして
それでも海外送金がスムーズにできる可能性は
30%から50%くらいです。
とにかく、海外送金をするには厳しい時代になったので
納得がいかないことでも
私達自身がそのルールに適応していくしかありません。
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