勉強会では何度もお伝えしていますが
ナイジェリアの最大リスクでもあり
最大の癌とも言うべき存在が
国際テロ組織 『 ボコ・ハラム 』 の
活動拠点がナイジェリアにあると
言うことです。
ボコ・ハラムは
ナイジェリア北東部及び北部を
拠点に活動するスンニ派過激組織で
1990年代に設立されたイスラム教の
学習グループが、2000年以降に
武装をし、過激派グループへと
変わっていったとされています。
ナイジェリアの経済の中心
日本で言えば、東京のような場所が
青い丸の場所ラゴスで
ボコ・ハラムの活動拠点は
赤い丸の場所です。
ちなみに、ボコ・ハラムは国境も超えて
活動をしています。
ラゴスとボコ・ハラムの活動拠点は
距離にしたら800km以上も離れているため
大きな被害が
経済の中心でもあるラゴスまであるか?
と言えば、そうでもないのですが
ただ、経済に悪影響があることは
間違いないです。
国際テロ組織が国内にいると言うことは
金融市場において
『 テロ組織がいる国 』 と認定されてしまうため
国際送金間が簡単にできなかったりもしますし
国際送金間が簡単にはできないことで
海外からの直接投資にも影響が出たり
ナイジェリア企業が国外でビジネスをする
場合にも大きな影響がでます。
このことが、経済成長の足枷になっていることは
間違いなく、ボコ・ハラムは
ナイジェリアの癌とも言うべき存在なのです。
昨年、ボコ・ハラムの主導者が亡くなり
ボコ・ハラムが組織として
弱体化していると言う報道がありました。
実際、多くの組織メンバーが警察へ
投降もしており、間違いなく
組織の数は減ったのでしょうが・・・
それでも、今月
ボコ・ハラムが5人を殺害し7人の女性を拉致する
事件が発生しました。
つまり今だにナイジェリア政府は
ボコ・ハラムを壊滅できていないのです。
ボコ・ハラムを壊滅できない理由は
ナイジェリアの国境を超えて活動しているため
ナイジェリア単体では難しい所がある。
また、村の村民として
溶け込み、一般市民として普通に生活しているため
捜索が難航すると言うことです。
例えるのであれば
東京の街中を歩いていて
人を見ただけで
この人はキリスト教
この人はイスラム教
区別できないと思いますが
ボコ・ハラムもそのような状態にあると言うことです。
壊滅が容易ではないことは間違いないですが
それでも、この組織を壊滅しなければ
ナイジェリアに未来はありません。
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