2002年に外国人による不動産購入が解禁されて以降、ドバイの不動産市場は急速に発展してきました。中でも象徴的な存在が大手デベロッパーの Emaar(エマール)です。
もし2002年に約100万円(当時25,000 AED)を Emaar 株に投資していた場合、その投資は驚くべき成長を遂げています。当時の株価は1 AED前後で、株式分割を経て保有株数は25,000株から521,950株へ増加。現在の株価水準で換算すると 約7,124,617 AED、日本円で 2億8,000万円超 の価値に相当します。
これは約 284倍 という驚異的なリターンです。
こうした成長を享受できたのは、不動産そのものを買った人ではなく、不動産をつくり出す企業に投資した人でした。
不動産投資というと、物件の購入や賃貸収益に注目されがちです。しかし Emaar のケースは、不動産の上流工程への投資こそが最大のレバレッジを生むことを示しています。
開発会社は土地取得、企画、建設といった価値創造の起点に位置しており、物件価格の上昇だけでは得られない成長性を持ちます。
実際に、同じ時期に不動産物件が280倍になった例はほとんどありません。大きく伸びたのは、“不動産市場そのものの成長をつくり出す企業” だったのです。
過去の成功を再現するために今注目されているのが、アブダビの政府系デベロッパー Al Dar Properties(アルダー・プロパティーズ) です。
Al Dar が注目される主な理由は次のとおりです。
ドバイの黎明期を支えた Emaar と同様、Al Dar は“これから伸びる市場の主役”となり得る企業です。
Emaar の成功は、物件よりも 「不動産を生み出す仕組み」=開発企業 への投資の方が大きな成長を生むことを示しました。
今後の市場で大きな価値を得たいなら、
に注目することが重要です。
短期の転売や利回りだけに目を向けるのではなく、市場そのものを成長させるプレーヤーへの投資が、長期的な資産形成においてより有効となる可能性があります。
資産を大きく伸ばす鍵は、過去の例に学びながら、 “次のレバレッジポイント” を見極めることにあります。