2026/02/03
ジョージア銀行の定期預金金利は非課税なのか――CRS時代に整理すべき誤解と現実
ジョージア
「高金利・非課税」というイメージの正体
ジョージアの銀行定期預金は、「高金利」「非課税」という言葉とともに語られることが少なくありません。
確かに、表面的に見るとジョージアの銀行金利は他国と比べて高水準であり、現地制度だけを切り取れば、税務上の取り扱いがシンプルに見える側面もあります。
しかし、CRS(共通報告基準)が前提となった現在、このイメージをそのまま信じるのは危険です。
ジョージア国内での課税関係
まず整理すべきは、「どこで課税されるのか」という視点です。
ジョージア国内の制度上、銀行預金の利息に対する扱いは比較的シンプルで、外国人にとっても分かりやすい仕組みになっています。
そのため、「ジョージアでは非課税」と説明されることがありますが、これはあくまでジョージア国内での話に限られます。
CRS後に重要になるのは「税務居住地」
CRSが導入された現在、最も重要なのは、自分がどの国の税務居住者なのかという点です。
銀行は口座名義人の税務居住地を確認し、該当する国の税務当局に口座情報を報告します。
つまり、・ジョージアで口座を持っているか・ジョージアの銀行に預けているか
よりも、どの国に税務上の義務があるかが決定的に重要になります。
「非課税」と誤解されやすい理由
ジョージア定期預金が非課税だと誤解されやすい背景には、次のような要因があります。
・現地課税が軽い、または簡素・日本などと比べて制度説明が少ない・CRS以前の情報がそのまま流通している
しかし、CRS後は「情報が出るかどうか」ではなく、**「どう申告・整理すべきか」**が問われる時代です。
非課税という言葉だけで判断するのは、実務上かなりリスクがあります。
実務で意識すべき現実的な整理
ジョージアの定期預金を利用する場合、次のような整理が不可欠です。
・自分の税務居住地を明確にする・利息収入がどの国で課税対象になるか把握する・CRS報告を前提に、説明できる形で運用する
これらを押さえていれば、ジョージアの高金利というメリットを、無用なトラブルなく活かすことができます。
まとめ:「非課税」よりも大切な視点
ジョージア銀行の定期預金は、確かに魅力的な金利水準を提供しています。
しかし、CRS時代において重要なのは、「非課税かどうか」という単純な話ではありません。
どの国の税務ルールに基づき、どう整理されるのか。
この視点を持たずに運用することこそが、最大のリスクになると言えるでしょう。