ドバイ不動産エージェントのAirbnb発言の真意
最近、ドバイの不動産市場では
「不動産が完成後はAirbnbで貸し出し、高収益を狙いましょう!」
という不動産エージェントの発言を耳にすることが急増しています。
しかし本当に高収益なのか?
ドバイのAirbnb市場は今、どうなっているのか?
今回は、客観的なデータに基づいて現実を分析していきます。
ドバイのAirbnb市場
年間収益と稼働率
AirROIの2025年2月のデータによれば:
- 年間収益:平均 24,830ドル
- 稼働率:平均 44%
- 1泊あたりの平均料金:233ドル
さらに季節性の影響も顕著です。
- ピークシーズン(12月〜1月) → 月間収益 約6,227ドル、稼働率 58.6%、平均宿泊費 376.85ドル
- ローシーズン(7月〜9月) → 月間収益 約2,322ドル、稼働率 34.35%、平均宿泊費 232.77ドル
Airbnbに出されている部屋の特徴
- 1ベッドルーム:全体の56.7%
- 2ベッドルーム:合わせて81.4%を占める
- 部屋の広さ:70㎡〜180㎡程度が大多数
つまり、ほとんどが1〜2ベッドルームの物件で構成されています。
(引用:AirROI)
まとめ|収益性の現実と投資判断
これらのデータから読み取れるのは:
- 1〜2ベッドルームの供給過多=競合が多い
- 年間収益 約24,830ドル、稼働率44%
- 価格帯は3,500万円〜6,000万円が中心
- 表面利回り:約9%前後
しかし、ここに以下のコストが加わります:
- Airbnb管理手数料(相場30%)
- マンション管理費
- 光熱費 など
これらを引いたネット利回りは約4〜5%前後と見込まれます。
もちろん、今後の市場変動により利回りは変化する可能性がありますが、
「Airbnbが思ったほど高収益ではない」という現実は、データから明らかです。